なぜ、ボクはあの時、彼らのことをじっと見ていたのだろうか。
両目を失明していたひとがハーモニカを吹いていたから。片腕を失っていたひとが器用にアコーディオンを引いていたから。
片足を失っていたひとが膝まづいていて、当時のボクにとっては意味のわからない歌を膝まづいていて歌っていたからだ。
ボクも好機な目でみられているのにその僕が好機な目で彼らを4〜5分ぐらい見ていた。
1966年頃だ。
その前年に日韓基本条約が結ばれる。
そんなことをボクは後々に知ることだ。
たぶん、この頃に大島渚の忘れられた行軍が日テレ系で流された。
そのことをボクが知ったのは後々のことだ。
このドキュメントはみんなにぜひ見てほしい。