あれから50年

50年前の今日、作家の三島由紀夫と森田必勝が市ヶ谷の陸上自衛隊の駐屯地で割腹自殺した。

当時ボクは高等部1年15歳。

学校のお昼の給食のときテレビで三島がバルコニーからビラを巻きながら何かを喋って訴えていた。三島が45歳、森田は若干25歳。

三島ばかりが焦点化されれば、森田があまり語られていない。

彼は1968年に確か早稲田に入学している。

反代々木系の左翼運動が高揚していた時期だ。

でも彼は右に行った。15歳年上の兄が教員で労働組合で活動していた。その反動から森田は戦前戦中の教育をうけ、徴兵で落ちる そういったコンプレックスが強い人だったようだ。

それは彼の作品にある、仮面の告白、金閣寺と潮騒、ボクはこの3つしか読んでいないけど、コンプレックスと純がリアルに書かれている。

これらは、いま映画にもなっているから見てみるのもいいんじゃないか。ボクは明日、歯の定期クリーニングで全身麻酔をする。眠りから覚めればいいけど覚めなければこれが絶筆となる。

絶筆の内容が三島のことを書くのか。

でも、没後50年にもかかわらず、三島と森田のことはメディアでは一切話題にもならない…..